独逸支部.16 マインツの秋 – 無外流居合兵道 頌寶塾

「逍遊録」

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独逸支部.16 マインツの秋

先日、マインツに初雪が降り、紅葉がいっそう色濃くなりました。

ドイツには「ゴルドナー・ヘアプスト(Goldner Herbst)」(「金色の秋」と訳せば良いのかもしれません)という言葉があります。黄色く染まった葉に黄金色に輝く秋の陽が差す様を言い表すのだそうです。

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マインツの今年の秋の風景です。「ゴルドナー・ヘアブスト」の美しい様子が写真を通じてお伝えできれば良いのですが、如何でしょうか?

今回はマインツから西へ約100km離れた町での居合道合同稽古会をお伝えします。知人の「居合道を学んでいる人達を知っているから一緒に稽古をしてくれないか?」という話から始まったこの企画。どのような人達かとんと見当がつきませんでしたが、同じ居合道を学ぶ者として少しでもお役に立てるならと二つ返事でお受けしました。

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この町はワインの産地としても有名で、山側には至る所にブドウ畑があります。ブドウの葉も黄色く色づいています。

さて、早速稽古会の模様をご紹介しましょう。

招待してくれた団体には、子どもから大人まで幅広い年齢層の人達がいて、居合道に限らず剣道、柔道、空手、柔術など日本の武道・武術だけではなく、様々な格闘技の稽古が行われていました。

それらを踏まえた上で「どのように無外流居合兵道・頌寶塾に関心を持ってもらうか?」が今回のテーマでした。だからといって、すり寄り、おもねるような内容ではいけないので、稽古方針を打ち出すのに本当に苦労しました。

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どの様な展開が待ち受けているのか不安と期待が混ざり合った複雑な気持ちをいだきながら稽古に臨みました。刀礼の後、まずは基本稽古である「二足で横一文字、二足で真向」の説明を、皆さんとても熱心に聞いてくれました。

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それぞれのペースで稽古をしてもらい、様子を見ながら気づいた点をアドバイスしていきます。

「柄への手の掛け方」を丁寧に稽古します。次に「一足目と二足目の歩幅の違いとそれに伴う上体の使い方」に焦点をあて、最後に「横一文字に抜く際の刃筋と抜刀後の切先の位置」をおさらいします。

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そのうちに質問が出ました。内容は「抜きつけの際の手と足の動きが良く分からない。理解するきっかけになるような、良い稽古方法は無いか?」というものでした。質問者だけでなく、ほとんどの人がそう思っていたようなので、徒手空拳で抜刀の説明をし、それを皆さんに体験してもらいます。

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中には勘の鋭い人がいて「他の武道と共通する要素」を発見して喜んでいる人もいました。稽古は和やかに進みあっという間に5時間が過ぎました。私も皆さんも緊張が解け満面の笑みで記念撮影です。

稽古の終了後、感想を直接聞くことが出来たのですが、皆さんそれぞれに満足してくれたようです。こちらの人は物事をはっきり言うので、ほっと一安心。

残念ながら今年中にまた合同稽古会ということはありません。これからクリスマスに向けて色々な催し物があるので会場の予約ができないそうです。

再会を楽しみにマインツへと戻りました。

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この稽古会の模様が地元の新聞に載りました!

text by 間心(頌寶塾ドイツ支部長)
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