独逸支部.14 マインツの春 – 無外流居合兵道 頌寶塾

「逍遊録」

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独逸支部.14 マインツの春

皆さん、お元気ですか。久しぶりの『独逸支部便り』です。

私の住むマインツも夏に入りましたが、 この春とてもきれいな桜が咲いたのでご紹介します。

こちらはマインツ大学の植物園です。

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ここでは日本から送られてきた色々な品種の桜を楽しめます。日本の春といえば満開の桜!私が日本で満開の桜を見たのはもう10年も前のことです。日本の春をとても懐かしく思います。

さて、居合道稽古の模様をお伝えします。

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金曜日の稽古には新しく入ったマカレーナさんが熱心に通ってきます。彼女はスペイン人です。しっかりと刀礼を覚え、段々と様になってきました。

まずは逆袈裟を集中的に抜きます。切先の位置、腰の入れ方に気をつけながらそれぞれが真剣に稽古に励んでいます。

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次に切先上がりから真向にしっかりと切り下ろす感覚を身につけるための稽古。

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この日の稽古の仕上げは「胸尽くし」です。この形はとても人気があります。

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続いては土曜日です。稽古時間が3時間と長めにあるので、「表之形」の他に「太刀打之形」を重点的に稽古します。とはいえ基本を疎かにするわけではありません。

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まずは横一文字切で抜刀の後、真向切です。

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次は「野送り」の稽古。なかなか対敵動作を思い描くことができずに苦労しているようです。「集中力が続かずどうしようもなくなってしまう、居合の稽古は見ているほど簡単ではないことに気がついた」と100キロほど離れたコブレンツから通うヨゼフさんとトーマスさんは目を輝かせていました。

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集中力がきれ、精神的に参ってきたところで「太刀打之形」に入ります。木刀で激しく切り結ぶ稽古はただのストレス発散に陥ってしまいがちなので、そこを注意しながら進めていきます。

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失われた集中力が段々と戻ってきたところへ、少しずつ負荷をかけていきます。この日は「間合いを正しく計って稽古しているか?」「刀のどの部分で相手の刀を処理するのか」の2点に絞って稽古しました。

今回の『独逸支部便り』いかがでしたか?

次回はマインツの夏の様子をまじえながら、ドイツ支部塾生の稽古模様をお伝えできればと思っています。

それでは、また!

text by 間心(頌寶塾ドイツ支部長)
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