独逸支部.2 日本滞在記 春編
今回は日本滞在記と題しまして、私が日本の稽古で感じたことを中心にお知らせしたいと思います。
今年(平成19年)、私は春と秋の2回日本に帰国いたしました。なんと2年ぶりの帰国です。2年前の一時帰国の前はさらに2年前・・・ドイツ留学してから2年周期で2度目の帰国です。
まずは最初にこの春の一時帰国についてのご報告です。
久しぶりの日本の春。滞在期間は約1ヶ月。この間に稽古できる回数は、たかがしれているとはいえ、気合いはじゅうぶんです。しかし、帰国中は花粉症に悩まされました。ドイツにも花粉症はあるのですが、私は今のところドイツの花粉には強いアレルギー反応が出ていないので、ありがたい限りです。
この2年間、長沼先生から励ましや稽古上での助言をメイルで頂いておりました。それを自分の中でどう消化できたかが試される稽古だと思い、気を引き締め道場へと向かいました。場所は一番思い出深い月島です。月島の稽古の時間帯は他の道場と異なり、平日昼間の3時間半みっちりとあります。期待と不安が入り交じった不思議な気持ちで道場に行くと、私が一番乗りでした。
2年間通っていなかったことが嘘のように道場は以前と同じでした。稽古前の静寂、張り詰めた空気を感じながら気持ちが昂ぶります。しかしいざ稽古が始まると、もう驚きの連続です。足の運び方一つをとってみても、なんと難しいことかと今更ながらに思い知りました。ある部分を直そうとすると他のところが疎かになる。まさにあちらをたてればこちらがたたぬという状態です。そしてそのうち全体が崩壊し始めるのです。自分は独逸でなにを稽古していたのかと本当に面食らってしまいました。
【月島での稽古】
知らず知らずのうちに悪い癖がついたようで、鯉口を切った後によけいな動きをしていると先生から何度も注意されました。鞘なりに抜刀することを教えて頂いているところです。それが出来ないとどういうことになるか・・・。皆様のご想像にお任せします!!
【反省会】
稽古の後はなんといっても居酒屋での『反省会』です。長い時間の反省会ですので、途中で休憩する方もいらっしゃいます。それにしても誰もが真剣です。でも大事なところを聞き逃しても大丈夫です。『二次会』がありますから。
【短杖の稽古と審査】
今回の一時帰国の目的の一つは講習会に参加することでした。この講習会で初めて短杖をやりました。この写真2枚はそのときの模様です。長沼先生から貴重なアドバイスを頂きました。しっかり胸に刻み込んで独逸へと帰らねば!お相手をして頂いたのは、われらが静岡支部長です。