独逸支部.22 ドイツの四季と稽古納め
本年最初の「独逸支部便り」はドイツの四季をテーマにお届けいたします。
春 FRÜHLING ━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・
ドイツの春は、特に四月は天気が目まぐるしく変わります。そのため「四月の天気(Aprilwetter)」と言う不安定で移ろいやすい、気まぐれな天候を表す言葉もあります。日本では「秋の空」が移ろいやすさの代名詞ですが、所変われば品変わるとはよく言ったものです。春はアーモンドの花が咲き乱れ、気分も朗らかになります。ですが、突然雨が降ったかと思うと、すぐに晴れて虹がかかり本当につかみどころの無い天気です。
夏 SOMMER ━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・
こちらの夏は日本と比較すると「湿度が低く爽やか」というイメージがあるかもしれませんが、最近はとても蒸し暑く大変です。隣町ヴィースバーデンのお城をご覧ください。夏は日が長いので皆さんとても活動的です。この夕暮れ時の写真、何時に撮ったと思いますか?実は夜の10時半過ぎなのです。
秋 HERBST ━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・
以前、「独逸支部16マインツの秋」にも書きましたが秋は紅葉のシーズンです。日本のような色とりどりではないのですが、黄色を主体とした色で、秋の柔らかい日差しとよく調和してとても美しいです。また至る所でワイン祭りや収穫祭があり賑わいます。まるで「冬に備えて今のうちに楽しんでおかなければ」と言わんばかりに盛りだくさんです。
冬 WINTER ━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・
11月下旬から街はクリスマス一色です。マインツでも至る所にクリスマスツリーがたち、クリスマスマーケットも開かれます。クリスマスマーケットの代名詞である塔に近づいてみると、素晴らしい飲みっぷりのお人形さんが・・・、目は空ろで「塞ぎこんでないで、君も一杯どうかね?」と言われている心持です。
マインツでも雪は降ります。昨年はクリスマスには間に合いませんでしたが、2日遅れで一面の銀世界になりました。次の日には止みましたが、12月としては珍しい青空が広がりました。
稽古納め ━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・
さて、最後は稽古納めです。来られなかった人達もいますが、参加者は決意を新たに稽古に臨みました。
念願の居合刀を手に入れたIさん。普段は薙刀を稽古しています。この方の熱心さにはいつも頭が下がります。塾生Tさんの友人でもあるご夫婦が体験稽古に参加。お二人はマインツからかなり離れたところに住んでいて、現在地元で空手を習っています。毎週は無理だけれど、また居合道の稽古に来たいと言っていました。慣れない事をしたためか次の日は筋肉痛で大変だったそうです。
【追伸】昨年、お子さんが生まれて故郷スペインに帰る事になったKさんを囲んだささやかなパーティーでの一枚をご覧ください。また一緒に稽古できる事が本当に楽しみです。
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