独逸支部.23 春の連続合同稽古会 – 無外流居合兵道 頌寶塾

「逍遊録」

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独逸支部.23 春の連続合同稽古会

皆さんご無沙汰しています。
もう5月の下旬だと言うのに、こちらは気温10℃を下回る日々、寒がりの私は未だに冬物が手放せません。

 

さて、日本で5月と聞いて連想するものは何でしょうか?ゴールデンウィーク?それとも風にそよぐ鯉のぼり?食べ物では柏餅でしょうか?

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ドイツの5月といえば、新緑と菜の花畑です。透き通るような青空と目を開けているのが辛いぐらいの日差し、どこまでも続く菜の花畑。畑の真ん中にはリンゴの木が立っていました。
菜の花の蜂蜜はとてもクリーミーです。機会があれば是非お試しください。「旬の白アスパラガスをご紹介!」とも思ったのですが、これは次回のお楽しみということにしましょう。

それでは今回の本題、過去の支部便りでもご紹介した居合道グループとの、連続合同稽古会の様子です。これは「無外流の形を集中的に学びたい」という要望があり、それに応えるために企画しました。まずは、彼らをマインツに招待して、その後はマインツから先方に出向いての稽古という順序です。それでは第一弾をご覧ください。

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土曜日の朝、M大学にピーンとした空気が張り詰めます。ここは鏡がありますので、とても有難い稽古場です。形を覚えたいといっても基本が疎かになってはいけませんので、まずは長沼塾長に教えていただいた基本を繰り返します。

ドイツ支部初の日本人塾生であるTさんは、基本の真っ向の時にやや半身になってしまう傾向がありますので、そこを直していきます。

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先方の団体のリーダーは体調が良くないにも関わらず、「このチャンスを逃す手は無い」とばかりに集中して稽古に臨んでいます。かしこまって座る習慣のないドイツで、とかく手を焼くのが座技です。それでも稽古を続けていく中できちんと座れるようになりました。

早朝から夕方までの長丁場、10本の形を集中的に稽古しました。では、引き続き第二弾をご覧ください。

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M大学での稽古から次の週末、場所を変えての稽古です。基本稽古を終えて、形稽古に入ります。まずは座技、抜刀の際に緊張しているためか右手でグッと柄を押さえ込む傾向が強いので、リラックスして柄に手をかけることからはじめます。抜きつけの角度も大切です、右手を高く上げて抜刀してしまう癖を直してもらいます。

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袈裟に斬る時に上半身を捻ってしまう癖があるので、このポイントにも言及しました。また斬るときにしっかりと踏み込む事も忘れてはいけません。

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座技を終えた後に立ち技に入ります。今回も車の運転など色々と手伝いをしてくれたフィリップさん。段々と貫禄が出てきたような・・・。最後は「太刀打ちの形」です。二本目までをしっかりと稽古しました。

 

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今回も長丁場の稽古をしっかりとやり抜き最後の記念撮影です。それぞれの顔に充実感がみなぎっています。次回の合同稽古会を楽しみにマインツへと戻りました。

 

 

text by 間心(頌寶塾ドイツ支部長)
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