独逸支部.28 近況のご報告
早いもので前回の「支部便り」から、一年半も経ってしまいました。その間に色々な事がありました。まずは2020年初頭から振り返ってみたいと思います。
1月下旬、ヨーロッパでのコロナの初感染が報道されました。ドイツでもあっという間に感染が広がり、3月16日からは学校も閉鎖になりました。そんな中でもスイスのスキー観光地にはヨーロッパ各国から人が押し寄せ、コロナの感染拡大に拍車がかかりました。この武録でもお伝えしていたダルムシュタット大学のドイツ語集中講座も中止になり、また4月からのマインツ大学のドイツ語講座もなくなりました。
コロナの影響を受けたのは仕事だけではありません。室内でスポーツをすることが禁止になり、体育館での稽古ができなくなりました。また、野外で会えるのも二人までということになり、野外での稽古も制限されてしまいました。
夏休みには感染者が減ったものの、秋から年末にかけて再び増え続け、ようやく規制が緩和し始めたのは年が変り半年ほど経った今年の6月からでした。
この様なコロナ禍でも近所に新しくできたスーパーマーケットで、日本食や日本風の食べ物が買えるようになったのは朗報でした。
まずはお菓子コーナーをご覧ください。すごい名前の商品を見つけました!その名も「ニッポン」。ポン菓子にチョコレートがコーティングされています。このお菓子を初めて見つけた時は嬉しかったのですが、しばらくすると何だか、からかわれているようで複雑な気持ちになりました。
日本でもお馴染みの「コアラのマーチ」。ココア味とミルク味がありました。ミルク味ってどんな味なんでしょう、皆さんご存知ですか?
そして「ポッキー」。イチゴとクッキーアンドクリームのパッケージに日本語が書いてあるので直輸入品なのでしょうか。そして、となりには「ミカド」と書いてある商品が・・・。随分と恐れ多い名前を付けたものだと思いきや、由来は「ミカド」という日本製のテーブルゲームだそうです。ドイツだけでなくヨーロッパでも有名とのことです。私はそういったゲームがある事は全く知りませんでした。ちなみに、味はミルクチョコレートとビターチョコレートの二種類です。
他の売り場でインスタントの「ラーメン」と「焼きそば」、そしてカップラーメンを見つけました。定番の鳥ガラや醤油味だけでなく、エビ味やシイタケ味などドイツ向けの味付けもありました。そして見切れてしまっていますが、「OYAKATA」というメーカーを見つけました。これはどう考えても日本語ですよね。いつか詳しくインスタントラーメンを調べてみたいと思います。
レジの近くの酒コーナーでは、値段が高いアルコールは鍵のかかったショーケースに入っています。中に日本のジンを見つけました。数年前から、ドイツではジンがブームでドイツ産のジンも色々と楽しめます。
コロナが一段落し、夏のバカンスに向けて活気を取り戻し始めた矢先にドイツ西南部で大雨による洪水が起きました。幸い、マインツは被害が少なかったのですが、以前『独逸支部.19合同稽古再び』や『独逸支部.23春の連続合同稽古会』でもお伝えしたモーゼル川の近くに住む稽古仲間には家の地下室が浸水した人もいます。幸い、人の被害はありませんでしたが、連絡を取り合い何か力になれることがないか探している最中です。
以上、この一年半を駆け足で記してみました。次回は何か楽しかったことなどを書ければと思っています。