独逸支部.34 懐かしさと初心
支部便り33を公開してから早くも1年が経ちました。
友人達との別れについて書いたせいか、なかなか更新することが出来ませんでしたが、今年のサマースクールを通して改めて自分がドイツで過ごしてきた時間を感じる機会に恵まれ、心持ちが少しずつ変わってきました。その辺りも含めてご報告したいと思います。
2025年8月、日本は連日の猛暑で大変だったようですが、ドイツも暑い日が続きました。30度を超える日も多く、クーラーの無いドイツは本当にしんどいです。


この時期にマインツ大学に各国からの学生が集い、3週間ほど集中的にドイツ語を学ぶサマースクールがあります。私は午後3時間の演習形式の授業を、2日間担当しました。初日は快晴です。マインツが誇る大聖堂は工事中でしたが青空が良く似合います。


このサマースクールは歴史が長く、私も2003年に参加していました。現在と違い当時は学生でなくとも受講でき、料金も比較的安かったです。写真の緑の建物で授業がありました。今年は講師として教壇に立ったので、感慨深いです。
受講生は10代後半から20代前半の若者たちです。そしてドイツに来たのも初めてという学生が大半でした。不慣れな異国で向学心をもって学んでいる皆さんを見ていたら「渡独した頃の自分自身はどうだったんだろうか」と思うに至りました。
その一環で昔のメールを読み返していたら2005年の9月に塾長の長沼先生から頂いたメールが目に留まりました。そこには丁寧なお言葉で『支部便り』のご依頼が書いてありました。今からちょうど20年前ということで、なんだか不思議な気持ちになりました。
これらが契機になり、改めて稽古に邁進するために最近の事をしっかりと見つめ直してみたくなりました。先ずは2024年10月と2025年3月の一時帰国を振り返り今後の糧にしたいと思います。
次回はこの2回にわたる一時帰国についてご報告します。
Photo & Text by 間心(頌寶塾ドイツ支部長)