2023春 塩川寶祥照成先生御法要

塩川寶祥照成先生御法要 令和5年・春

【NO.72】 2023年3月11日・12日

さて前乗り日です。
目的は塾長念願のとあるお店の白河ラーメン。深みのある醤油の香り。何年ぶりでしょうか?絶品の炭火焼き叉焼がのった特製中華を味わいました。
満腹して店を出ると「本日完売しました」の看板が・・・閉店時間より1時間半も早く、客は次々に訪れてはがっかりして帰って行きます。ギリギリセーフでした。

宿に到着して車を降りると、辺りにサイレンの音が響き渡っています。この日は3月11日、時刻は14時46分。追悼のサイレンでした。あれから12年。私達も帽子を脱いで黙祷をしました。

翌日も晴れて暖かい日でした。地面を見ると1月の合宿の時に積もっていた雪は跡形もなく、黄色い粉をまいたようになっています・・・東京とはレベルの違うスギ花粉の量にたちまちクシャミが出ます。
法要の前に居合道の講習会を行なうのは、1月の杖道合宿に続いて2回目の利用となる施設です。
ここは、閉校になった学校が地域の交流センターとして活用されている場所です。建物の造形も美しく、ここで学んだ子供達が羨ましくなります。また、地元の団体が教室を専用の事務所として借りることができるのも理想的です。

多目的ホールで居合道と太刀打之形の稽古をします。少々狭い部屋でしたが、狭い室内こそ無外流が得意とする場所です。宗家から様々な状況に応じた抜刀や納刀の形をご指導頂き、とても興味深かったです。

法要の行なわれるお寺は緩やかな丘陵地にある古刹です。創建は室町時代にまで遡ります。
古い武具や文化財の襖絵など貴重な品物が随所に見られます。

今年は、御仏壇に荘厳な金襴幕が掛けてありました。ご住職に故塩川先生へ供養のお経をあげて頂きながら、ご焼香。塩川先生のお声やお言葉が胸に甦ります。その後免許者による演武へと続きます。

寺の看板猫「にこちゃん」は今年も元気でいてくれました。また次の法要で会いましょう。