2024寒中 杖道合宿

高速道路から那須の雪稜を眺めながら、明日の天気の心配をします。今夜の雨が雪になりませんように・・・寒い時季は温かいラーメンが美味しいです。

昨年と同じ会場で講習会が始まりました。ここは73年間の歴史があった旧中学校です。閉校後、地域の交流プラザとして生まれ変わりました。しっかりとした綺麗な施設で、企業や団体が教室を事務所として借りられるのも羨ましい限りです。さて、今年は海外から数名が杖道の審査を受けに来ています。体育館は気温一桁台の寒さです。基本動作と相対稽古で体を温めてから形に入ります。後半は、班別稽古です。今日は一心流鎖鎌術の講習がありました。

お肌がすべすべになる美人の湯にゆっくりとつかり、楽しい宴会が始まる頃、冷たい雨が降り出しました。


2日目・・・昨晩からの雨は朝になってもやみません。温泉で体を温めて、美味しい朝食を頂き、体育館に向かいます。

今日は杖道に加えて、中和流短剣術の講習と、杖道審査会があります。合宿では2日間に渡って相手を変えて組むので、気づきが多く、楽しくもあります。ジェットヒーターを2台使うほど寒いのですが、稽古をしているとじわりと汗が浮かんできます。

午後から地元の石都々古和気神社にて新年の無事を祈り、神主さんのお祓いを受け、演武を奉納しました。この合宿で審査に合格した人は、神前で免状の授与があります。よき記念となりますね。神社が小高い丘上にある為、雪が降ると車で上がれなくなります。それで1週間も前からこの日の天気予報を心配していました。こちらの神社を合宿で参詣するのは、コロナ前の2019年以来となります。


陸奥の国一ノ宮 石都々古和気神社(いわつつこわけじんじゃ)

古代から祭祀の場所であった八幡山の頂上にあり、考古学的にも貴重な磐座が点在する。祭神の三柱のうち誉田別命が軍神。

社務所:福島県石川郡石川町字下泉150 


帰路、遅い昼食をとりました。那須高原あたりで激しい雨とすれ違い、南下するにしたがってやがて晴れ、夕日と富士山のシルエットが美しく、反対側の空には虹も出ていました。

無事東京に戻り、いつもの中華屋さんで反省会です。


令和6年元日 16時10分。石川県能登地方を震央とする最大震度7の大地震が起きました。誰もがネットやテレビの災害情報に釘付けになっていると、翌2日には羽田空港での海保機とJAL機の衝突事故の速報が入り、相次ぐ惨事に日本の正月気分は吹き飛びました。地震大国日本に生まれ育って誰もが感じている「大地震は予測できない」ものなのだという真実。我々にできることは自分なりに備えておく事だけ。

羽田の事故にしても、海外ではMiracleだと報道するのですが、これはそういう他力的な何かではなくて、JAL乗員が日頃重ねた訓練と、いざ現実となった時の気力と心構え、そして極限状態の中での乗客達の本当にギリギリの秩序ある行動の結果と思います。

「その時」自分がそこに居たら何ができるだろう(考えることは大切)。

今目の前にあることは「当たり前」ではない。仲間達の元気な顔を見ながらつくづくと感じた合宿でした。

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【令和6年能登半島地震】2024年1月1日

断層同士が押されてズレる「逆断層型」というタイプの地震で、輪島市西部の海岸ではおよそ4mも地盤が隆起し約90kmに渡って海底が露出した(数千年に一度の現象)。その後も強い余震が続き、倒壊した建物の中で多くの人命が失われた。津波や火災も相まって奥能登地方の一部は壊滅状態となり、激甚災害に指定される。2024年1月23日現在で死者233名、負傷者1175名、安否不明者19名。

【日本航空516便衝突炎上事故】2024年1月2日

羽田空港滑走路上における旅客機と海上保安庁機の衝突事故。被災地への救援物資輸送のため離陸待機中の海保機「みずなぎ1号」と、着陸直後のJAL516便が衝突し全損炎上。みずなぎ1号は機長以外の全5名が殉職。516便は379名全員が脱出した。ちなみにこの「みずなぎ1号」は東日本大震災の時に津波に飲まれた仙台空港で被災し唯一復帰した航空機であった。

以上、記録のため事実のみ要約してここに記します。