2023秋 会津合宿

定例となりつつある合宿の前乗り。首都高から早くも渋滞にはまり、猪苗代で予定していた昼食を那須高原SAに変更。夕方ホテルに到着。ビールで英気を養い翌朝からの合宿本番に備える。

合宿1日目 ◆ 會津鶴ヶ城古武道祭

時季的に台風に悩まされることが多い会津合宿。今年は快晴で猛暑。舞台の床が直射日光に熱せられ、演武者の足裏が軽い火傷状態に。間違いなく合宿史上最暑の一日。

午後からは講習会。城内に建つ由緒ある武徳殿は築90年になろうかという古い建物。地元の人達に愛着を持って大切に使われている。この日の最高気温は35度。最近ではどこの道場にも冷房設備があるため、季節感のある場所での稽古は久しい。背中にべったりと張り付く道着、古い木の床にボタボタと落ちる汗。「今夜はビールが美味しいぞ」との誰かの励ましの言葉に思わず喉が鳴る。

無事に一日目が終了し、ホテルへ。激しい夕立の後、地元の居酒屋に繰り出す。渇いた体にビールがぐいぐい吸い込まれ、元気回復!福島は食材も酒も本当に美味しい。〆は桜寿司。

合宿2日目 ◆ 講習会・審査会

二泊三日の最終日、今日もどんどん気温が上昇。昨日に引き続き武徳殿にて講習会。今回は居合道では『水月』、杖道では『鍔割り』を重点的に稽古する。一つの形をじっくりと掘り下げる稽古は興味深く、楽しい。

審査会の後、正午過ぎに合宿が終了。会津を去る時はいつも、故郷を後にするような寂しさを感じる。

SAで遅い昼食。アスパラをゲレンデに見立てた(?)磐梯山カレーを食べてから、久しぶりのこの場所で記念撮影。

さて、あとはひたすら東京に向かうだけ、と思っていたが、東北道に入ってからが長かった。特に下り車線の事故に対して上り車線に生じた見物渋滞等のせいで、合宿史上最も帰京時間が遅くなり、会津を出てから実に7時間近くがかかり、ドライブ好きの私も長時間の閉塞感と二酸化炭素濃度の上昇によって、まさかの車酔いを発症しかける。運転係のお二人は大変お疲れ様でした。

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5月に5類に移行した新型コロナ。このような行事に於いても、ようやく皆の顔からマスクが消えました。少しずつ様々な規制が解除されていきますが、多くの物事が二度と元通りにはなりません。この数年間の歴史的な疫禍を乗り越えて、いつもの仲間が集まれたのも決して当たり前の事ではないと、あらためて深く感謝した合宿でした。