2025初夏 杖道合宿







5月の後半になって30度を超える蒸し暑い日が続きましたが、当日は肌寒い曇天となりました。まさに稽古日和です。昼食で立ち寄ったラーメン屋さんから講習会場の体育館が見えます。




今回は、教育研修で同市を訪れている海外の団体の中の、古武道経験者が稽古をしたいとのことで、我々も参加できる合宿が催される運びとなりました。小学生くらいの児童も何人か居るので、宗家のご指導で基本の動きから合同で稽古をしました。








まだ鯉のぼりを揚げている民家もあり、鮮やかな紫色の菖蒲の花があちらこちらで満開でした。
こちらは、関東よりも季節がひと月ほど遅い雰囲気です。
一日目は夜から雨が降り出しました。ホテルの庭園のしっとりとした新緑が美しかったです。






二日間に渡る杖道講習会が無事に終了しました。海外の人にマンツーマンで形を教える場面が何度かありました。言語がほぼ通じない中で、なるべく簡潔な言葉を使い、繰り返し手本を見せ、一緒にやってみる。初心に返る思いです。普段は指導を受ける側の人も、習ってきた内容の整理に役立ったことでしょう。




現在、海外で日本の古武道に興味を持ち、学んでいる人口は増加しているそうです。嬉しいことであるのと同時に、近年、人口減少が心配されている日本との対比が寂しくもあります。最近は武道に興味を持つ人の割合が減ったというよりも、少子化の波が追い付いてきたという感があります。だからこそ「オレ流」ではなく、先生に習った形をそのまま伝えて残していくという古武道の本流を大切に、今後も稽古を重ねていきたいです。