2023 第13回 塩川杯

第13回塩川杯は福島県での開催となりました。
 今年は暖冬で、当日も12月とは思えない暖かさ。頌寶塾では来賓の新田先生を現地までご案内しました。
 この体育館に初めて来たのは2005年11月の合宿だったでしょうか。故・宮瀬昇三先生がおみえになった折です。あれから18年になりますが、経年を感じさせないとても綺麗な文化体育館施設で、地元の皆さんが大切に使っているのを感じます。大会前日は講習会と審査会があります。

前代の宗家 塩川寶祥照成先生は大正14年、下関にお生まれになりました。今回の大会当日12月10日は先生のお誕生日です。見守られているような気持ちになるとともに、宗家を継がれた岡崎先生が、大会プログラムに寄せて下さった文章の「武の行方」について思いを致さずにはいられません。

【団体演武】無外流居合道連盟の皆さん

【師範演武】■琉球古武道 棒術 石島先生 ■一心流鎖鎌術 小林師範 ■神道夢想流杖道 安藤師範 ■無外流太刀打之形 長沼師範 ■無外流居合兵道 岡崎宗家

【競技種目】
■無外流居合兵道 ■神道夢想流杖道 ■糸東流空手道 ■琉球古武道 棒術

【頌寶塾 成績】
■居合道■ 初段の部・・・準優勝 弐段の部・・・優勝、準優勝
■杖 道■ 級の部・・・3位 初段の部・・・優勝 参段の部・・・3位

【出場団体:無外流居合道連盟】
■寶祥会 ■陽山会 ■不動智古武道の会 ■頌寶塾

「武の行方」
 今の世の中、「強くなりたい」と思う人たちがどれだけいるかわかりませんが、あらゆる武道が競技化される中で、ただ試合で勝つことが究極の目標となり、「修行」という武道としての本来の姿から遠ざかる傾向が見られます。同じ競技でも「型・形」については、演技としての形試合になり、「表現力」や「極め」といった本来の技術とはまったく関係の無い基準で勝敗を決している場合が多いような気がします。
 かつて塩川寶祥先生に形のご指導をいただいた頃には、相手からどのように見えるとか、外見上の規定などより、「どう使う」「どう動く」といったことが稽古の主眼であったと思います。いつも「切ってこい」「突いてこい」の連発で、何をしても返され、ねじ伏せられたものです。ただそれを繰り返し繰り返し続けることが塩川先生と私の稽古でした。そのような稽古の末に、いつしか「形」が定まっていったような気がします。はじめに形ありきでは無く、稽古の末に形に行き着くというところとなるのでしょうか。
 目前の勝ち負けも大切ですが、それぞれが鍛え込んだ技を集約したものが形であると思いますので、そのような形を演じることのできる大会となることを期待しております。

・・・大会プログラム 宗家のお言葉より

【協賛団体】(頌寶塾から協賛して下さった皆様)
■全日本刀工株式会社 様 ■三興設計工務株式会社 様 ■株式会社ワンストップサービス 様 ■株式会社エスバイエス 様 ■株式会社中立 様 ■株式会社マイクロセミコンダクターリサーチ 様 ■International MaterialsTechnology社 様 ■Advance Semiconductor社 様 ■MATSU F.S.社 様 ■Ardezen Made社  様・・・心より感謝申し上げます。