2012 鹿島合宿

第16回 鹿島合宿

平成24年12月22・23日

毎年、塩川杯という大行事の後に、塾内で行われる鹿島合宿は試斬合宿であり、塾の忘年会でもあります。

普段は別の道場や支部で稽古をしている塾生達が集まって、塾長の稽古を受けます。

1年の最後に、なにやら頌寶塾生としてのアイデンティティを再認識する気持ちです。

■1日目■


初日は、鹿島合宿としては2008年以来の雨天でした。各地で大雪が観測される冬将軍の到来です。
参加者の一部はいつもの鹿島神宮参道の蕎麦屋で昼食。その後、体育館に集合です。

翌日の試斬に備えて巻き藁を水に漬けてから、稽古が始まります。
この頃、外の雨が激しくなってきました。体育館の気温も下がってきます。それでも、同じ施設を借りているサッカー少年達がグラウンドを駆け回っています。びしょ濡れの子供達に心の中で励まされつつ、居合道の表之形、太刀打之形、脇差之形と稽古は進みます。

さて、夜は「頌寶塾公式忘年会」です!

温泉に浸かった後、国産和牛が美味いスキ焼きと食べきれないほどのご馳走で宴会の開始!稽古の時の寒さもどこかへ消えています。

二次会はいつもの広いカラオケルームで。

今年は、複数の塾生からツマミやシャンパンなどたくさんの差し入れがありました。中には「鬼ころし」1升を2本担いできた人もいました!

■2日目■


雨は上がりましたが、寒い朝となりました。

いよいよお待ちかねの試斬講習会です。今年は合宿幹事の鎌ケ谷支部長が1人あたり5本もの巻き藁を用意してくれました。感謝です。

「この1年間の居合道のまとめに」「今年の良くなかったことを切って水に流す」「ただもう、真剣を思い切り振ってみたい」試斬に臨む思いはそれぞれ。

塾長の指導を受けながら、今年の締め括りにバッサバッサと切りつけます。

天皇誕生日のこの日、帰りがけにお参りをした鹿島神宮では搗きたての紅白餅を配っていました。

去年の東日本大震災で倒壊した石の大鳥居は、平成26年6月に境内の大杉を使用した木製の鳥居として生まれ変わります。

頌寶塾の居合道を通して集まった自分達。それぞれの胸には苦しみも、また希望もあるでしょう。
やがて合宿でここを訪れて、新しい鳥居の下をくぐる時、何が変わり、何が変わらずにあるのだろうかと、みんなの顔を見て、ふと思うのでした。