2013 第5回 塩川杯


【頌寶塾 成績】
■居合道■
級外の部…優勝・3位
級の部…優勝・準優勝・3位 
弐段の部…3位

■杖道■
級外の部…優勝
初段の部…3位

【出場団体:無外流居合道連盟】
寶祥会
心伝会
陽山会
不動智古武道の会
頌寶塾

『伝統の技術を継承するということは、なかなかできるものではありません。個人の考えなどは歴史の中ではちっぽけなものです。個人の判断でいろいろと工夫をしても、現代の私たちが考えるようなことは、とうの昔に先達が考え、証明していることばかりなのです。「温故知新」ということばがありますが、まずは伝統の技術を正確に学び、実践することが新しいことの発見につながるということなのです。しかし、武道の世界では、伝統の技術を身につけるだけで一人の人間の一生では足りないかもしれません。無外流居合兵道では、長年努力してようやく免許皆伝にたどり着いても、巻物の最後には「更に参ぜよ三十年」と書かれていますから、気の遠くなるような修行の世界なのです。』

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第5回塩川杯日本古武道大会のプログラムに掲載されました、第十五代宗家塩川寶祥照成先生のごあいさつ文より抜粋させて頂きました。毎年、無外流居合道連盟の人間がこうして大勢集まると、後々のテーマになるような出来事がひとつふたつあります。今回は第十六代岡崎宗家の「自分が武道団体に属しているという自覚を持つこと」というお言葉に、いろいろなことが集約されていたと思います。参加した皆さんはもちろん、このお言葉を覚えているでしょう。
例えば他人から趣味を訊かれて「あ、武道やってます」などと気軽に答えている人は、日頃、仲間や先輩、先生方へのあいさつは、きちんと出来ているでしょうか?ただ漫然と習慣にするのではなく、自分が学んでいることをはっきりと意識すること、自覚することから始めましょう。

■11月30日(土) 講習会・審査会・懇親会■


連盟講習会では、必ず、岡崎宗家のご指導のもと、全員で表之形20本を抜きますが、これは本当に重要なことです。日頃別々に稽古をしている我々が、一堂に会して全員で形合わせをするということです。

その後、居合、杖、空手と種目ごとに別れて講習が続きます。今年は来賓としてお招きした岩目地光之先生に杖道を、塩川尚成先生に空手道をご指導頂きました。

夕方からはそれぞれの種目の審査がありました。居合道は、受審者数がこれまでの審査会の中で最多でした。

夜はいつもの店を借り切って懇親会が開かれました。「年に一度こうして皆さんと会って話しをするのが本当に楽しみで、大会が待ち遠しいのです」と言っている人がいました。そういう意味では、この懇親会も前夜祭というか、大会の一部なのですね。

■12月1日(日) 塩川杯■


翌朝9時30分。いよいよ大会が始まりました。

入賞したみなさん、おめでとうございます。この栄誉をバネにして、更に稽古に励んで下さい。

塩川杯が終わると、今年も残りわずかだと感じます。
この日集まった皆さんも、それぞれ学校や会社や稽古のあるいつもの日々に戻ります。

来年の集合写真には、新しい顔がたくさん増えていることを願って、シャッターを切りました。