2024 第14回 塩川杯日本古武道大会
福島で開催された『塩川杯日本古武道大会』。第14回目の今年も日本各地のみならず、遠くはポートランドからも選手が参集しました。東京組は早朝集合し、ほぼノンストップで現地入り。先に到着していた静岡支部は午前4時出発でした。
この日は急に冬の寒さになりました。最近は「秋」という季節が曖昧になりつつあります。快晴ですが西方の山々の上空には鉛色の雪雲がかかっていました。
1日目は講習会と審査会です。まずは全体稽古で大会競技に向けた形の確認をして、武道の話、体の使い方、ほぐし方など楽しく多岐に学びます。
終わって外に出ると日の短い時季なので夜のように暗く、風花の舞う寒い中、ホテルに向かいました。
翌朝は曇っていましたが、次第に晴れてきました。しかし、現地の人が言うには夕方から雪が降りそうだとのこと。
今年も塩川先生、宮瀬先生に見守られながら競技に臨みます。
寒さと緊張のせいでしょうか。手が震えている人も居ましたが、全体的に集中力が途切れ基本を忘れてしまう人達が散見されました。体調の万全でない人も多く、戦績にも影響したようです。年に一度の大会です。あわせて次回への反省点としたいです。
【師範演武】
■琉球古武道棒術 寶祥会 石島先生 ■内田流短杖術 頌寶塾 佐野師範 ■一心流鎖鎌術 不動智 小林師範 ■神道夢想流杖道 陽山会 安藤師範 ■無外流太刀打之形 頌寶塾 長沼師範 ■無外流居合兵道 岡崎宗家 (演武順)
【競技種目】■無外流居合兵道 ■神道夢想流杖道 ■糸東流空手道 ■琉球古武道 棒術
【頌寶塾 成績】
■居合道■ 級外の部・・・3位 初段の部・・・3位
■杖 道■ 級の部・・・3位 初段の部・・・3位 弐段の部・・・準優勝 参段の部・・・3位
【出場団体:無外流居合道連盟】
■寶祥会 ■陽山会 ■不動智古武道の会 ■頌寶塾
帰路の高速道路はこれまでになくスムーズに流れていました。那須で雪まじりの雨が降ってきましたが、東京に近づくにつれて綺麗な夕空になりました。今年の行事もこれにて終了。ここに書ききれないいろいろな出来事がありましたが、心にそれぞれの思いを抱いて・・・来年もまた共に稽古に励みましょう!
「武張る」
「武張る(ぶばる)」とは、「強くて勇ましそうな様子を帯びる」「堅苦しくていかめしい様子をする」などの意味があります。「武」という一般的な印象がそうなのでしょうね。
しかし、そもそもの「武」とは、「戈を止める」という意味の文字で、いわゆる「外敵より身を守る術」を表します。ここで屁理屈になるかも知れませんが、「身を守る術」とは、なにも相手と戦うだけではないのです。戦いをしないことも身を守る大切な術であることを忘れてはいけません。もちろん有事に備えて、日々心胆を練り、武技を鍛錬することは、武を嗜む者として当然のことです。けれども、戦わずに済むことができるのであれば、それに越したことはありません。相手を叩きのめすことだけが勝ち負けではないのです・・・・・大会プログラム 宗家のお言葉より
【協賛団体】(頌寶塾から協賛して下さった皆様)
■荒汐部屋 様 ■株式会社エスバイエス 様 ■株式会社キング・テック 様 ■三興設計工務株式会社 様 ■全日本刀工株式会社 様 ■株式会社中立 様 ■株式会社マイクロセミコンダクターリサーチ 様 ■株式会社ワンストップサービス 様 ■Advance Semiconductor,INC 様 ■Ardezen Made 様 ■ATI Japan株式会社 様 ■MATSU F.S,LTD 様 ■MEMS ENGINEERING & MATERIALS, INC. 様 (50音順)
心より感謝申し上げます。