2011秋 会津合宿

■1日目 講習会・審査会■


三連休の中日のせいか、磐越道はスイスイでした。
雲の影を映す磐梯山が美しい。
こんなによく晴れた会津合宿は久しぶりです。
大震災後、初めて会う人達も居ます。みんな元気でしょうか?

窓から秋の陽射しあふれる会津は柳津町の体育館で、宗家のお話から、講習会が始まりました。
普段、それぞれに稽古をしている各団体の門下生が一堂に会し、宗家から直接指導を受けるということは、無外流の形の伝承のために、とても重要なことです。

武道の形は時代と共に洗練され進化していきます。そのような変化は必ずあります。
ですが個人のレベルでは、慣れが出てくると自己流に陥りやすいものです。特に人に指導する立場であれば、良かれと思う工夫が、形の崩れにつながっていることに、気づかない危険があります。

審査になると、各団体で、形がどのように伝わっているかを端的に知ることができます。

自分の形の伝え方は間違っていないか?こういう時に、きちんと確認することが大切です。

楽しい懇親会。

福島は、相変わらず、食べるものもお酒も美味しいです。

特に塾長の好物馬刺しが!赤味なのにトロトロ。モツも臭みがありません。

そして・・・この夜

突然、来春結婚します!宣言をするはめになった、寶祥会いわき支部のお二人。

おめでとうございます!

■2日目 古武道祭・齋藤一忌■


2日目の早朝、日本三大虚空蔵の福満虚空蔵尊まで散歩。

涼しいを通り越して寒かったです。コスモスの花も、もう終わりかけでした。
ひなびた柳津の温泉街を抜けて、境内へ。

第六回目の古武道祭が始まる頃は、眩しい秋空が広がりました。

昨年の合宿の時に、足場に覆われていた鶴ヶ城。今年は、美しい赤瓦に葺き替えて、幕末の姿を甦らせました。

蒼穹の下に輝く城は、この春の大震災と、今も続く原発の事故による被害の中から、たくましく立ち上がる福島の人々のシンボルのようでした。

その後、阿弥陀寺にて全国各地から新選組ファンの集う、齋藤一忌。
未だに、謎の多い、人気の高い隊士です。墓前に無外流の演武を奉納します。

そして、最後に七日町フェスタで演武。
祭会場を後にする時、半被姿の粋なお母さんに「来年もやります。来年もきっと来て下さい」と言われました。福島の人達の復興に向かう静かな決意を感じました。
もちろん、来年もここで演武させて下さい!

会津親善大使のお二人と記念撮影。

そして合宿の締め括りは、やはりこの場所で。

がんばっぺない福島!!