2011 鹿島合宿

鹿島合宿
平成23年12月24・25日

鹿島合宿は、頌寶塾にとっては一年間を締め括る大切な行事です。
3月11日に東日本大震災という、未曾有の大災害が私たちの国を襲いました。塾生の中には、本人が、あるいは親類縁者が被災地に住んでいるというケースもあり、他人事ではありませんでした。
けれどもこうしてまた、みんなが武術の稽古を続けることができて、本当に良かったと思います。

■1日目■


健康は毎朝のヨーグルトから!
ということで、雲ひとつ無い晴天で、そして、この冬一番の寒さの12月24日。イヴだというのに、ヒマな・・・じゃなくて、武道をやろう!という気骨のあるメンバーが揃いました。いざ、鹿嶋へ!

鹿嶋市の施設に到着し、まずは、明日の試斬に備えて、巻き藁を水に漬けます。
いつもの蕎麦屋でマッタリ昼食後に、鼻毛も凍るという、極寒の神宮武徳殿へ。

毎年寒いのですが、今年の寒さは更に。足が痛い。吐く息が顔の周囲に白く滞留する。そのせいか、みんな通常の稽古よりも、活発です。ジッとしていると、遭難しそうになるので、休憩時間でも、刀を振っています。

武徳殿は床板が新しく張り替えられ、すがすがしいです。

今日は、居合道と太刀打之形を中心に稽古をしました。
居合道では、先生から体の使い方を詳しく習いました。

夜、巻き藁の上下を入れ替える作業。凍らないように、ブルーシートで保護します。(注:去年の写真ではありません→)

その後、ようやく暖かな部屋へ。温泉につかってから、楽しい宴会です。

あんこう鍋だ!やった〜!わけあってその後、カモ鍋だ!やった〜!躰が温まります。そのまま、和やかにカラオケルームにスライド。幹事のA支部長がケーキを差し入れてくれました。ちょっとだけ、クリスマス気分。

■2日目■


さて、今年のケガレも悪い事も、全部バッサバッサと斬ります。ですから、斬れないと気持ち悪いので、塾長にご指導頂きます。
すると斬れるようになります。

試斬の後は、脇差之形で体の捌き方を学びます。

稽古の後は、温泉で汗を流し、いつもの蕎麦屋で名物むかし盛りそばを!野菜のジャンボかき揚げと大盛りのそば。3人前分くらいあります。来年も細く長く達者で暮らせますように。

最後に鹿島神宮にお参りします。
表参道に建ち、毎年私達を迎えてくれていた御影石の大鳥居は、震災で倒壊しました。現在、木製の大鳥居の建立計画が進んでいます。
鹿嶋市は、海が近いせいか、液状化現象により一部の道路がガタガタになっていました。

東日本大震災──塾生は全員無事でしたが、中には人生観の変わった人も居るでしょう。

あなたは「こんな時に武道などやっていられない」と思いますか?それとも「こんな時だからこそ、武道をやりたい」と思っている人でしょうか?あるいは「何も考えていない」自分に気がつくのでしょうか?