2014秋 会津合宿

会津合宿
第九回會津鶴ヶ城古武道祭
斎藤一忌
平成26年9月20日~21日
祝
岡崎寶祥寛人先生
無外流居合兵道第十六代宗家襲名十周年
岡崎先生が先代の塩川寶祥照成先生から「無外流居合兵道宗家」を正式に継承し、岡崎寶祥寛人第16代宗家となってから10年が経ちました。今年は、伝授式のあった思い出の長床で10周年記念の奉納演武から合宿が始まりました。




長床は喜多方市にある熊野神社の拝殿で、最も古い部分はなんと鎌倉時代初期の建造。国の重要文化財に指定されています。「傷をつけたら切腹」などと先生に脅されながら稽古をしましたが、とても貴重な体験でした。




午後からは会津若松市内の体育館に移動し、夕方までたっぷりと時間をとって稽古をしました。この日は、審査会もありました。さて、宿は渓流沿いに建ち、露天風呂からの眺めが風情ある東山温泉「瀧の湯」。温泉も素晴らしいのですが、食事も美味しく、観光で訪れた時にも利用したいホテルです。




酒と馬刺しの夜は更けて・・・
早瀬は滝となって流れ落ち、眠るときも心地よい音が絶え間なく聞こえていました。
翌日は、朝から鶴ヶ城武徳殿で稽古をし、昼からは會津鶴ヶ城古武道祭が開かれている本丸にて無外流及び併伝武術の演武をしました。今年のトリ無外流居合兵道は塾長の長沼師範が務めました。眩しいばかりの晴天に恵まれ、観客の皆さんも些か暑そうでした。








慌ただしい2日間を終え、まさに祭りの後の寂しさ・・・
稲刈り真っ最中の会津盆地を背に、夕日に照らされながら帰途につきました。今年は我々が「頌寶塾」という名前を掲げて活動を始めてからも10年目にあたります。先代宗家の塩川寶祥照成先生が春に亡くなったこともあり、いろいろな意味で節目を迎えました。古くて大きな存在が失われてしまうと、自分の考えで違う方向に歩いて行ってしまう人も居ます。けれども我々は古武術を学ぶだけではなく、できうる限り正確に伝えていくという責任も担っています。一生懸命に指導して下さる岡崎宗家や師範の方々の姿を見て、改めて「武道」という道について考える合宿になりました。