2024秋 会津合宿

前乗り日。東京組は正午頃に出発。静岡組に連絡すると、圏央道高尾山付近で大渋滞にハマっているとのこと。SAに立ち寄りながら土産を買ったり、軽食をとったりしながらのんびりと目的地に向かいます。
那須辺りまでは晴れていましたが、磐越道に入ると雲が増えてきました。磐梯山SAで静岡組と合流。会津若松ICまで下り坂。越後山脈を背景にした会津盆地が見えてくるといつも感動します。

前夜祭は地元の居酒屋さんで。明朝は早起きの為、ホテルのシングルルームで各々ゆっくりと休みます。


合宿1日目 會津鶴ヶ城古武道祭・講習会

午後から雨予報ですが、大変な蒸し暑さです。鶴ヶ城の武徳殿に集合し、いよいよ古武道祭の始まりです。

年々参加団体が増えている古武道祭も17回目。かつては新選組祭りや斎藤一忌と同じ日に開催されていました。第1回目の行列練り歩きや、大震災のあった年に七日町フェスタでの演武の後、地元の人に「来年も来て下さい」と言われたこと、斎藤一忌に参列していた土方歳三の親族の女性がやはり美人であったことなど、いろいろ思い出します。そして古武道祭は、寶祥会会津道場Tさんの尽力が実り、いよいよ会津若松市の公式行事となります。

午後からは宿泊施設近くの体育館に移動して講習会です。ここを利用するのは久しぶりです。気温は昨年の方が高かったけれど、今年の湿度は97%。立っているだけで汗が流れます。開かれた窓からはやがて激しい雨の音が聞こえてきました。

今夜の宿は温泉大浴場が地元の人達にも親しまれている施設です。以前利用した時は、町の公社が運営していましたが、民間委託になったようです。売店から地酒が無くなってしまい残念ですが、部屋の畳が入れ替えられ、寝具のカバーも清潔で快適でした。窓からは若松市内が一望でき、磐梯山の麓に広がる夜景が美しかったです。

コロナ後の会津合宿としては初めての懇親会。サプライズとして、宗家を継承されて20年目になる岡崎宗家に記念品と花束の贈呈がありました。「おめでとうございます」よりも先に「有難うございます」という言葉が出てしまいます。初めてご指導を頂いてから四半世紀が経ちますが、人望厚いお人柄はまったく変わりません。塩川先生亡き後も先人達に対する責任を果たし、弛まぬ学びと稽古を続け年々得難い存在になっていかれます。


合宿2日目 講習会・審査会

合宿2日目はいつもの総合体育館武道場で講習会です。
無外流居合兵道塩川派として継承していくべき形のポイントの確認や、「刀が無いので負けましたではいけない」というお言葉が心に残りました。杖を使った軸の取り合いや、かわし方など、腕力だけではない体の使い方の稽古も面白いです。正午過ぎに審査会があり、塾生が杖道と短杖術の審査を受けました。

朝から雨が降りそうな蒸し暑い日でしたが、講習会を終えて外に出てみると噓のように晴れ上がり、爽やかな風が吹いていました。地元の皆さんとも暫しのお別れです。

給油中に後姿をパシャリ。修復中の会津大慈母観音像は下塗りの淡いピンク色でした。

帰路いつものSAで記念撮影・・・なのですが、静岡組とはぐれてしまいました。シャッターを切ってくれた通りすがりのお兄さんが面白い人で、皆笑顔になりました。

前年のような大渋滞はなく、19時半頃に無事帰京。会津合宿は暑い季節ということもあり、それなりに体力が必要になりますが、是非とも多くの塾生に体験して欲しい行事です。